絵が語る八重山の戦争
再び愚かな歴史を繰り返さぬために
戦後75年の節目となる今年、南山舎では潮平正道著「絵が語る八重山の戦争」を発刊いたしました。
少年の頃、石垣島で先の大戦を経験した潮平正道氏は、将来を担う子供たちには二度と戦争など経験させるべきではないという強い思いをもって、これまで戦争の語り部としての活動をなさってきました。しかし、語りだけではなかなか現代の子供たちに伝わりにくいため、記憶の情景を絵に描き、発表することにしたのです。
「沖縄戦」というと地上戦があった沖縄本島のことが主に取り上げられますが、八重山では「戦争マラリア」で罪もない住民が何千人も亡くなるという、他地域には見られない戦禍、惨状もありました。本書は、写真などの記録がほとんどない戦時下の八重山の状況が、絵に描くことにより視覚化され、歴史を語り伝えていく上でとても貴重な資料の一つとなっています。ぜひ多くの方々に本書を手にしていただき、戦争の記憶を風化させない、二度と同じ過ちを繰り返さないためにご活用いただきたいと思います。
著者:潮平正道
仕様:B5判横 モノクロ162頁
定価:1,800円(税別)
発行:2020年9月
島の風2
私たちが共有する「現実」とは一体何なのか?
私たちが共有する「時間」とは一体何なのか?
同じ時代、同じ場所に暮らしながら、視ているものや表現がかくまで違うことの驚き。
日本最南端で活動する写真集団による、日常や、日常と非日常の境目を撮り下ろした写真集。
著者:石垣島写真研究会 編
仕様:B5判 オールカラー 154頁
定価:2,200円(税別)
発行:2020年7月
大塚勝久写真集 平久保半島サガリバナの原風景
誰も知らなかった 奇跡の「花の森」
私は、シャッターを 夢中で切り続けた
石垣島北部の平久保半島で4万4千本余のサガリバナの群落が発見された。写真家の大塚勝久氏は5年にわたり、この奇跡の「花の森」を撮り続け、膨大なカットの中から自ら83枚を厳選し、本作品集にまとめあげた。美しい絵本のように、花が語りかけてくる。宝物にしたくなる写真集。
著者:大塚 勝久
仕様:260mm×260mm 上製本 オールカラー 68頁
定価:3,000円(税別)
発行:2016年5月
美しい自然があるからみんな元気で生きられる。
「人間も自然の中の一種だということを忘れちゃいけないんです」点描画で見る八重山の魅力
生き物、自然をこよなく愛し、石垣島に移住した著者。独特の点描画で繰り広げる世界観が八重山の魅力を引き出す初の作品集。どの作品も繊細で温かく、時には図鑑のように、また時には絵本のように語りかけてくれる、新しいスタイルの作品集です。
著者:熊谷 溢夫
仕様:B6判 214頁
定価:2,500円(税別)
発行:2003年8月
来夏世(クナチィユ) ―祈りの島々 八重山― [新装版]
21世紀の今も敬虔な祈りと命の輝きに満ちた八重山の島々。その一年を、季節ごとの祭祀行事を中心に静謐なモノクロの世界で一冊の写真集にしました。
著者:大森 一也
仕様:263mm×263mm 上製本 208頁
定価:2,900円(税別)
発行:2014年8月
イリオモテのターザン -恵勇爺と泡盛談-
『イリオモテのターザン』(2009年、南山舎刊)に先行して自主制作されていた幻の画文集を復刻
恵勇爺と会った西表島から戻った直後、一気に描き上げたというだけに、生々しい感動がほとばしる芸術的な語録とペン画です。
著者:水田 耕平
仕様:B5判横 208頁
定価:1,350円(税別)
発行:2014年4月
想い続ける ―下嶋哲朗の八重山 絵とエッセー集―
読んだ人の心もいつまでも温かく照らしてくれる「想い」がつまった一冊
1976年から77年にかけて石垣島の川平で暮らした著者一家が、八重山の自然や村人たちと過ごした濃密な一年の物語(画文集)。
著者:下嶋 哲朗
仕様:B5判変型 オールカラ― 72頁
定価:1,250円(税別)
発行:2014年9月